オーダーメイドケースとは?
既製品との違いと選び方
機器を収納・保護するケースには、既製品を使う方法と、機器や用途に合わせて製作する方法があります。
大切なのは、どちらが優れているかではなく、収納する機器と使い方に合っているかです。
既製品とオーダーメイドケースの違い、それぞれが向いているケース、選ぶときのポイントをご紹介します。

01|オーダーメイドケースとは?
オーダーメイドケースとは、収納する機器の寸法や形状だけでなく、使用方法、持ち運び方、使用環境、必要な保護性などに合わせて仕様を考え、製作するケースです。
機器に合わせたサイズにする
ケースに収納したまま操作できるようにする
表示部や操作部が見えるようにする
ポケットや仕切りを設ける
クッション材を配置する
本体と付属品を一緒に収納する
02|既製品とオーダーメイドケースの違い
既製品とオーダーメイドケースには、それぞれメリットがあります。
| 比較項目 | 既製品 | オーダーメイドケース |
|---|---|---|
| サイズ | 用意されたサイズから選ぶ | 機器に合わせて設計できる |
| 形状 | 基本的に決まっている | 用途に合わせて検討できる |
| 内装 | 汎用仕様が中心 | 機器に合わせて設計できる |
| ポケット・仕切り | 選択肢が限られる | 必要な位置・形状を検討できる |
| 操作性 | ケースから取り出して使うことが多い | 収納したまま使用する設計も可能 |
| 保護性 | 製品仕様による | 機器や使用環境に合わせて検討できる |
| 購入・製作数量 | 1個から購入しやすい | 製造方法によって最小ロットが異なる |
| 費用 | 比較的抑えやすい | 設計・試作費などが必要になる場合がある |
| 納期 | 在庫品なら短い | 設計・試作・製造期間が必要 |
既製品が向いている場合
既製品のサイズや仕様で必要な条件を満たせる場合や、少数をすぐに必要とする場合は、既製品を選ぶ方が合理的です。
オーダーメイドが向いている場合
既製品ではサイズが合わない、使用時に不便がある、必要な保護性を確保しにくいなど、ケースに求める条件が明確な場合は、オーダーメイドを検討する価値があります。
「オーダーメイドだから良い」のではなく、必要な条件を満たす方法を選ぶことが大切です。
03|こんなときはオーダーメイドケースを検討
01 既製品ではサイズが合わない
ケースが大きすぎると内部で機器が動きやすくなり、小さすぎれば収納できません。
機器の寸法や形状に合わせて設計することで、必要以上に大きなケースを避けながら、収納しやすい形状を検討できます。
02 ケースに入れたまま機器を使いたい
測定器や電子機器などでは、ケースから完全に取り出さずに使用したい場合があります。
表示部、操作部、コネクターなどの位置を考慮し、使用方法に合わせたケースを設計できます。
03 本体と付属品をまとめて収納したい
ケーブル、プローブ、ACアダプター、バッテリーなど、機器と一緒に持ち運ぶものが多い場合があります。
ポケットや仕切りを設けることで、必要なものをまとめて収納できます。
04 機器を衝撃や傷から保護したい
収納する機器や使用環境に応じて、クッション材や内装を検討できます。
特に精密機器や測定機器などでは、ケースそのものだけでなく、内部で機器をどのように保持するかも重要です。
05 現場での使いやすさを改善したい
「持ちにくい」「取り出しにくい」「作業中に置き場所に困る」といった問題は、ケースの仕様によって改善できる場合があります。
持ち手、ショルダーベルト、開閉方法、機器の取り出し方など、実際の作業を考えて仕様を検討します。
04|ソフトケースとハードケース、どちらを選ぶ?
オーダーメイドケースには、大きく分けて「ソフトケース」と「ハードケース+内装加工」という選択肢があります。
重要なのは、ケースの種類から選ぶのではなく、必要な機能から選ぶことです。

持ち運びや操作性を重視するなら
ソフトケース
生地を縫製して製作するため、機器や用途に合わせて形状や機能を細かく設計できます。
こんな用途に向いています
●機器を持ち運びながら使用する
●軽量性を重視する
●ケースに収納したまま操作する
●ポケットや仕切りを付けたい
●ショルダーベルトなどを付けたい
●特殊な形状の機器を収納したい

輸送時の保護や整理収納を重視するなら
ハードケース+内装加工
用途や機器に適したハードケースを選び、収納する機器に合わせてクッション材などの内装を加工します。
こんな用途に向いています
●輸送時の保護を重視する
●精密機器を収納する
●機器を決められた位置に収納したい
●本体と付属品を整理して収納したい
●耐久性のあるケースを使用したい
05|オーダーメイドケースを相談するときに整理したい7つのこと
すべて決まっている必要はありません。次の情報が分かると、ケースの仕様を検討しやすくなります。
01 何を収納するか
機器本体だけでなく、ケーブル、ACアダプター、プローブ、バッテリーなど、一緒に収納するものを確認します。
02 機器の大きさ・重量
寸法だけでなく重量も、ケースの素材、持ち手、ベルト、クッション材などを考えるための重要な情報です。
03 どこで使用するか
屋内、屋外、工場、工事現場など、使用環境によって求められる仕様が変わります。
04 どう持ち運ぶか
手持ち、肩掛け、腰への装着、車載など、移動方法を確認します。
05 ケースに入れたまま使用するか
表示部を見る、スイッチを操作する、ケーブルを接続するなど、収納した状態で必要になる操作を確認します。
06 どの程度の保護が必要か
傷を防ぎたいのか、持ち運び時の衝撃から保護したいのか、輸送用途なのかによって仕様が変わります。
07 何個必要か
試作なのか、少量生産なのか、継続的な量産なのかによって適した製造方法を検討します。
06|オーダーメイドケースができるまで
-
ご相談・ヒアリング
収納する機器や用途、数量などをお聞きします。
01 -
概算お見積り
ご要望をもとに、概算のお見積りをご提示します。
02 -
サンプル製作
仕様を検討し、サンプルを製作します。
03 -
仕様確定・最終お見積り
仕様と最終価格を確定します。
04 -
ご発注
確定した仕様・数量で正式にご発注いただきます。
05 -
生産・検品
製品を生産し、各工程での確認と最終検査を行います。
06 -
納品
検品を終えた製品を納品します。
07
07|製作事例
08|まとめ
ケースではなく、「機器と使い方」から考える。
既製品とオーダーメイドケースには、それぞれ適した用途があります。既製品でサイズ、機能、保護性などの条件を満たせるのであれば、既製品を選ぶことも合理的です。
一方で、
「既製品ではサイズが合わない」
「ケースに入れたまま使いたい」
「本体と付属品を整理して収納したい」
「持ち運びや作業をしやすくしたい」
といった課題がある場合は、オーダーメイドケースを検討することで解決できる可能性があります。
大切なのは、最初からケースの種類を決めることではありません。
何を収納するのか。
どこで使うのか。
どう持ち運ぶのか。
どのように使うのか。
そこからケースを考えることが、適切なケース選びの第一歩です。
図面がなくても、ご相談いただけます。
図面や詳しい仕様が決まっていなくても構いません。
収納する機器・用途・数量などをお聞きし、仕様から一緒に検討します。






